最近ストウブ鍋に入れて焼くパンにハマっていて、毎週のように焼いています。
ある日、ふと思ったんです。
ということで、材料や作り方はまったく同じ、ストウブを使ったパンとストウブを使わないパンを同時に焼いて検証してみることにしました。
*今回使用したストウブ鍋は、ピコ・ココット ラウンド(以下、ラウンド)20cmです。
【検証用のパン】オーバーナイト発酵のこねないパン
以前ご紹介した、オーバーナイト発酵のこねないパンで検証することにしました。
材料や型のサイズ、簡単な作り方はこちら。
- 強力粉・・・250g
- 薄力粉・・・50g
- 塩・・・5g
- ドライイースト・・・1g
- 水・・・240cc
同じ材料を使って、ひとつはストウブ鍋に入れて、もう一つはお菓子用の丸型に入れて焼きます。
- ストウブ・ラウンド 20cm
直径20cm、底の直径16.1cm、高さ9.5cm(フタ除外時) - お菓子用の丸型 20cm
直径20m、底の直径18cm、高さ3.5cm
直径は同じですが、底の直径や高さが違います。
どちらも同じ条件で作りました。
- ボウルに材料を入れてスパチュラ(シリコンヘラ)で混ぜる
- ラップをして1次発酵(冷蔵庫で18時間)
- 生地をまとめて2次発酵(常温で2時間)
- 250℃に予熱したオーブンで25分
- フタを取って230℃で5分
詳しいレシピはこちらをご参照ください。
焼き比べの手順(オーバーナイト発酵のこねないパン)
同じ条件で焼き比べるため、同時進行で同じ生地を作ります。
①材料を混ぜて一次発酵
ラップをして冷蔵庫で18時間一次発酵。
だいたい2倍くらいの大きさに発酵しました。
②成形・二次発酵
18時間経過後の生地(写真下)を整え、クッキングシートを敷いたボウルに入れてラップをして常温で二次発酵。
③オーブンを予熱
二次発酵開始1時間30分後、ストウブとお菓子の型を入れてオーブンを予熱します。
④焼成
2次発酵後の生地をクッキングシートごとストウブとお菓子型に移し、オーブンで焼きます。
ストウブは蓋をして焼き始め、仕上げに取りました。
お菓子型の方は途中で焦げないようにアルミホイルをかぶせました。
⑤焼きあがり
鍋と型から出してクッキングシートを取り外して粗熱を取ります。
【比較】ストウブで焼いたパンとお菓子型で焼いたパンの見た目
粗熱が取れたところで切ってみます。
右がストウブに入れて焼いたパン、左がお菓子の型に入れて焼いたパンです。
ストウブとお菓子型、直径のサイズは同じですが、底の直径や高さが違うので、焼きあがったパンの形も異なりますね。
ストウブの方は丸く、お菓子型の方は平たく焼きあがりました。
気泡は同じように入っています。
それぞれ断面を見てみましょう。
ストウブで焼いたパンの断面図
お菓子型で焼いたパンの断面図
焼き上がり(見た目)の比較
見た目の比較です。
- ストウブのパンの方は丸い、お菓子型のパンは平たい
- ストウブのパンの方が皮が厚く、パリッとしている
- 気泡はほぼ同じ
触った感じは、ストウブのパンの方が弾力があってしっかりしています。
【実食】ストウブで焼いたパンは外がパリッと、中がモチモチ!
それでは、食べてみます!
右がストウブに入れて焼いたパン、左がお菓子の型に入れて焼いたパンです。
まずはお菓子型のパン。
皮は柔らかめ、中身はモチモチしていて美味しいです。
続いてストウブのパン。
皮が厚くパリッとしていて、中身はお菓子型のパン以上にモチモチしています。
そして、こちらの方が香ばしくて力強く、本格的な味。
【結論】ストウブに入れて焼いたパンの方が、香ばしく、外がパリパリ、中はもちもち
どちらが美味しいかというのは、好みにもよりますが、わが家では「ストウブパンの方が美味しいね」という結論でした。
パンの焼き比べのまとめ
ストウブを使ったパンと使わないパンを オーバーナイト発酵で作るこねないパンで比較してみました。
食べ比べてみて分かった特徴はこんな感じ。
- ストウブに入れて焼いたパンは、香ばしく、外がパリッと中はモチっとしていて力強い
- お菓子型に入れて焼いたパンは、皮が薄く、もちもち感が少し低く、ストウブのパンと比べると繊細
ストウブで焼いたパンの方がパン屋さんの窯焼きパンのような味。
ストウブでフタをして密封状態で焼くと、スチームオーブンと同じような効果が得られるため、焼き上がりにも違いが出るんですね。
とはいっても、どちらも美味しい。
ラウンド20cmで作る300gのパンはすぐに食べ終わってしまうので、今回のように2つ並べて焼くのもいいかな、と思いました。