こねずにできる簡単ハード系パンの第2弾!
今回はイタリアのパン、チャバッタの全粒粉を使ったレシピです。
前回ご紹介した簡単リュスティックと同様、作り方はとっても簡単。
使う材料は小麦粉、水、塩、ドライイーストのみ。
材料を混ぜたら一晩寝かせて、長細いチャバッタの形にして焼くだけです。
全粒粉100%でもできますが、全粒粉と強力粉を半分ずつ使うと、もちもち感のあるパンに仕上がります。
それでは、作り方を見ていきましょう!
全粒粉のチャバッタの材料
- 全粒粉・・・150g
- 強力粉・・・150g
- ドライイースト・・・1g
- 塩・・・5g
- 水・・・240g
わたしはイタリアの小麦粉を使っているので、加水率80%(240g)で作っています。
ご使用の小麦粉にあわせて、加水率は70%(210g)~80%(240g)の間で調整してください。
水分量は使用する小麦粉やお好みによっても変わりますが、加水率が高いと生地が扱いにくいので、まずは70%(210g)から始めると作りやすいと思います。
イタリアの小麦粉は、日本と小麦粉の区分が違うので、強力粉はFarina0 に置き換えて作っています。
強力粉の代わりのFarina0は、マニトバ粉を使っています。普通の粉よりも、もちもちしたパンに仕上がる気がします。
全粒粉のチャバッタの作り方
①粉類を混ぜる
- ボウルに粉類(小麦粉、ドライイースト、塩)を入れ、ヘラや泡だて器で混ぜ合わせる
*発酵や味のムラがないように、水を加える前にドライイーストと塩を小麦粉によく混ぜ合わせます。
②水を加えて混ぜる
- 混ぜ合わせた粉類に水を加え、ヘラで混ぜ合わせる
*わたしは一度に全量入れちゃいますが、水を2回に分けて入れると混ぜやすいです。
粉っぽいところがなくなればOK!
ボウルの側面についた生地をきれいにしてまとめ、前日の準備は終了です。
③一次発酵(オーナーナイト発酵)
- ボウルにラップをして室温で1~2時間、その後冷蔵庫で一晩寝かせる
そのまま冷蔵庫に入れてもいいですが、発酵に時間がかかります。
*使用するイーストやその日の室内温度によって発酵の進む時間が異なってくるので、様子を見ながら進めてください。
④一次発酵終了(翌朝)
- 翌朝生地を確認し、だいたい2倍くらいの大きさになっていれば一次発酵完了
横から見るとこんな感じです。
*冷蔵庫から出したときに十分に発酵できてない場合は、室温に置いてだいたい2倍になるまで発酵させてください。
⑤生地をボウルから取り出す
- 作業台と生地の上に強力粉をまんべんなくふりかける
- カードやヘラをボウルと生地の間に入れて一周して、ボウルをひっくり返して生地を台に乗せる
*ボウルのふちの部分に粉を多めにかけておくと取り出しやすいです。
今回はグルテン量が少ない全粒粉が半分入っているので、小麦粉のみの生地よりも扱いやすいです。
⑥成形する
- ゆっくり生地の端を持ち上げながら大きく広げる
- 横に三つ折りにする
- 縦に三つ折りにする
- ひっくり返してやさしく転がしながらなんとなく長方形にする
*生地がくっつくようなら、手粉をつけてください。
⑦二次発酵
- オーブンの天板にクッキングシートを敷いて、生地を乗せる
- 生地が横に広がらないように、ラップなどの箱を両端に置いて固定する(やらなくてもOK)
- ふんわりラップをして室温に置いておく
- 30分くらいしたらオーブンの予熱を開始する(250℃)
- 予熱が完了する直前に霧吹きで水をかけ、強力粉をふりかける
*ラップなどの箱で固定しないと、固定した場合と比べて幅が広く、高さが低いパンになります。どちらでも美味しいので、お好みで。
⑧焼成
- 予熱が完了したら、オーブンの庫内に霧吹きで水をかける
- 生地の乗った天板をオーブンに入れ、240℃に下げて20分焼く
- 230℃に温度を下げて、5分ほど焼く
- 焼きあがったら網などの上に乗せて粗熱を取る
*焼き上がりは生地の高さや、使用するオーブンによって異なります。温度や時間は様子を見ながら調節してください。
ちなみに、二次発酵の時にラップなどの箱で固定しないと幅が広いパンになります。
どちらも美味しいのでお好みでどうぞ。
こねない!簡単!オーバーナイト発酵で作る全粒粉のチャバッタ
材料をボウルに入れて混ぜたら一晩ゆっくり発酵させ、翌朝生地をチャバッタ型に調えて焼くだけの簡単チャバッタ。
しっかり気泡の入ったもちもち生地のチャバッタが焼きあがります。
前日に粉を混ぜておけば、翌朝1時間ちょっとで焼き立てのパンが楽しめるのがうれしいです!
全粒粉の力強い味のチャバッタは、特にチーズや生ハムと食べるのがおすすめ。
スライスしてサンドウィッチにしても美味しいです。
サンドウィッチにする場合は、高さがあった方がいいので、二次発酵の時に両端を固定するのがおすすめです。
翌日も、もちもち感が続きますが、2日経って食べきれなかった分はスライスして保存袋に入れ、冷凍庫に保存します。
冷凍したパンを食べるときは、電子レンジで様子を見ながら温めてください。
簡単で美味しいのでぜひ作ってみてくださいね★
チャバッタを作るときに使った道具
最後に、今回チャバッタを作るのに使った道具をご紹介します。
- ボウル(直径17㎝、高さ8㎝)
- パンこねマット
- カード
- シリコンゴムヘラ
- 霧吹き
- 粉ふるい(茶こしタイプの小さなもの)
パンこねマットはなくてもいいですが、あると楽です。cottaのものを使っています。
生地を取り出したり、カットしたりするのにカードを使っています。
カードがなくても、生地を取り出すときはシリコンヘラ、カットするときは包丁で代用できます。
以前使っていたものは大きくて弾力がなく使いにくかったので、こちらに変えました。
大きさと弾力がちょうどよく、ボウルから生地を取り出す作業が楽になりました。
生地を混ぜるのに使っているヘラはこちらです。
最初は普通のシリコンヘラを使っていたのですが、つなぎ目のところが折れてしまったので、こちらに変えました。
普通のシリコンヘラでも問題ないですが、こちらは腰が強く、つなぎ目がないので生地を混ぜやすいです。
*ボウル、霧吹き、茶こしタイプの粉ふるいはパン作り用を始める前から家にあったものです。
今回ご紹介したチャバッタは、特別な道具がなくてもできます。
ご家庭にあるもので代用して作ってみてください★