こねずにできる簡単ハード系パン、リュスティックの作り方です。
わが家の食事パンはシンプルなハード系のパン。
近くに好みのパン屋さんがないので、毎週のように作っています。
毎週のように作ることができるのは、作り方がとっても簡単だから。
素人のわたしが適当に作っても、歯切れのいいもちもち食感の美味しいパンができるんです。
その時の気分によって、粉の配合や成形を変えたりして楽しんでいます。
そのなかでも、今回はベーシックなリュスティックの作り方をご紹介したいと思います。
使う材料は小麦粉、水、塩、ドライイーストのみ。
材料を混ぜたら一晩寝かせて、丸めて切って焼くだけ。
生地をこねたり成形したりする必要がないのでとっても簡単です。
それでは、作り方を見ていきましょう!
簡単リュスティックの材料
- 強力粉・・・150g
- 薄力粉・・・150g
- ドライイースト・・・1g
- 塩・・・5g
- 水・・・210g~240g
加水率は70%(210g)~80%(240g)の間で調整してください。
わたしはイタリアで手に入る小麦粉を使っているので、だいたい加水率80%(240g)で作っています。
水分量は使用する小麦粉やお好みによっても変わりますが、加水率が高いと生地が扱いにくいので、まずは70%(210g)から始めると作りやすいと思います。
また、イタリアの小麦粉は、日本と小麦粉の区分が違うので、強力粉はFarina0、薄力粉はFarina00に置き換えて作っています。
強力粉の代わりのFarina0は、マニトバ粉を使っています。
簡単リュスティックの作り方
①粉類を混ぜる
- ボウルに粉類(小麦粉、ドライイースト、塩)を入れ、ヘラや泡だて器で混ぜ合わせる
*発酵や味のムラがないように、ドライイーストと塩を小麦粉によく混ぜ合わせます。
②水を加えて混ぜる
- 混ぜ合わせた粉類に水を加え、ヘラで混ぜ合わせる
*わたしは一度に全量入れちゃいますが、水を2回に分けて入れると混ぜやすいです。
粉っぽいところがなくなればOK!
ボウルの側面についた生地をきれいにしてまとめ、前日の準備は終了です。
③一次発酵(オーナーナイト発酵)
- ボウルにラップをして室温で1~2時間置く
- その後冷蔵庫に入れて一晩寝かせる
今回の室温は20℃。
こちらは、1時間経過後の横から見た生地です。
この後冷蔵庫に入れました。
④一次発酵終了(翌朝)
- 翌朝生地を確認し、だいたい2倍くらいの大きさになっていれば一次発酵完了
*室温20℃で1時間、その後冷蔵庫で15時間発酵させました。
横から見るとこんな感じ。発酵しているのがわかりますね。
*その時の温度や材料によって発酵の進む時間が異なってくるので、様子を見ながら進めてください。
*冷蔵庫から出したときに十分に発酵できてない場合は、室温に置いてだいたい2倍になるまで発酵させてください。
⑤生地をボウルから取り出す
- 作業台と生地の上に強力粉をまんべんなくふりかける
- カードやヘラをボウルと生地の間に入れて一周して、ボウルをひっくり返して生地を台に乗せる
*ボウルの端に粉を多めにかけておくと扱いやすいです。
⑥生地を丸めなおす
- ゆっくり生地の端を持ち上げながら大きく広げる
- 横に三つ折りにする
- 縦に三つ折りにする
- ひっくり返して丸める(やさしく外から丸めていき、なんとなく丸くなればOK)
*生地がくっつきやすいので、手に粉をつけながら作業します。
⑦成形
- なんとなく丸めたら、カードや包丁で4等分する
これでいいの?というくらいの状態で問題ないです!
⑧二次発酵
- オーブンの天板にクッキングシートを敷いて、4等分した生地を乗せる
- ラップをして室温に置いておく
- 30分くらいしたらオーブンの予熱を開始する(250℃)
- 予熱が完了する直前に霧吹きで水をかけ、強力粉をふりかける
- お好みでクープ(切り込み)を入れる(入れても入れなくてもOKです)
⑨焼成
- 予熱が完了したら、オーブンの庫内に霧吹きで水をかける
- 生地の乗った天板をオーブンに入れ、240℃に下げて15分焼く
- 230℃に温度を下げて、5分ほど焼く
*焼き上がりは使用するオーブンによって異なります。温度や時間は様子を見ながら調節してください。
⑩出来上がり!
- 焼きあがったパンを網などの上に移して、粗熱を取って出来上がり!
こねずに混ぜて寝かせて切るだけ!簡単リュスティック
材料をボウルに入れて混ぜたら一晩ゆっくり発酵させ、翌朝生地を丸めて切って焼くだけ。
こんなに簡単なのに、しっかり気泡の入ったもちもち生地のリュスティックの出来あがり。
前日に粉を混ぜておけば、翌朝1時間ちょっとで焼き立てのパンが楽しめちゃいます。
食事パンはもちろん、バターやジャムを塗っても美味しいです。
翌日ももちもちが続きますが、2日経って食べきれなかった分はスライスして保存袋に入れ、冷凍庫に保存しています。
冷凍したパンを食べるときは、電子レンジで様子を見ながら温めます。
とっても簡単で美味しいのでぜひ作ってみてください★
簡単リュスティックを作るときに使った道具
最後に、わたしが簡単リュスティックを作るときに使った道具をご紹介します。
- ボウル(直径17㎝、高さ8㎝)
- パンこねマット
- カード
- シリコンゴムヘラ
- 霧吹き
- 粉ふるい(茶こしタイプの小さなもの)
パンこねマットはなくてもいいですが、あると楽です。cottaのものを使っています。
生地を取り出したり、カットしたりするのにカードを使っています。
カードがなくても、生地を取り出すときはシリコンヘラ、カットするときは包丁で代用できます。
以前使っていたものは大きくて弾力がなく使いにくかったので、こちらに変えました。
大きさと弾力がちょうどよく、ボウルから生地を取り出す作業が楽になりました。
生地を混ぜるのに使っているヘラはこちらです。
最初は普通のシリコンヘラを使っていたのですが、つなぎ目のところが折れてしまったので、こちらに変えました。
普通のシリコンヘラでも問題ないですが、こちらは腰が強く、つなぎ目がないので生地を混ぜやすいです。
*ボウル、霧吹き、茶こしタイプの粉ふるいはパン作り用を始める前から家にあったものです。
簡単リュスティックは、特別な道具がなくてもできます。
ご家庭にあるもので代用して作ってみてください★