わが家の食事パンは、こねずに作るハード系のパン。
簡単で美味しいので、毎回粉の種類や配合を変えたりして楽しんでいます。
今回ご紹介するのは、オートブラン入りの全粒粉パン。
以前ご紹介した、全粒粉のチャバッタにオートブランを入れたらまた違った美味しさのパンが出来上がり、最近のお気に入りです。
使う材料は、粉類、水、塩、ドライイーストのみ。
材料を混ぜたら一晩寝かせて、長細いチャバッタの形にしたり、丸く成形したりして焼くだけです。
オートブランと全粒粉入りで、食物繊維たっぷり。
それでは、作り方を見ていきましょう!
オートブラン入り全粒粉パンの材料
- 全粒粉・・・160g
- 強力粉・・・100g
- オートブラン・・・40g
- ドライイースト・・・1g
- 塩・・・5g
- 水・・・240g
イタリアの小麦粉は、日本と小麦粉の区分が違うので、強力粉はFarina0 に置き換えて作っています。
強力粉の代わりのFarina0は、マニトバ粉を使っています。普通の粉よりも、もちもちしたパンに仕上がる気がします。
オートブランは、オーツ麦を製粉する過程で出るオーツ麦の外皮の粉、いわゆる「オーツ麦のふすま」。栄養価が高いのが特徴です。
オートブラン入り全粒粉パンの作り方
①粉類を混ぜる
- ボウルに粉類(小麦粉、ドライイースト、塩)を入れ、ヘラや泡だて器で混ぜ合わせる
*発酵や味のムラがないように、水を加える前にドライイーストと塩を小麦粉によく混ぜ合わせます。
②水を加えて混ぜる
- 混ぜ合わせた粉類に水を加え、ヘラで混ぜ合わせる
*わたしは一度に全量入れちゃいますが、水を2回に分けて入れると混ぜやすいです。
粉っぽいところがなくなればOK!
ボウルの側面についた生地をきれいにしてまとめ、前日の準備は終了です。
③一次発酵(オーナーナイト発酵)
- ボウルにラップをして1~2時間くらい室温に置いておく
- その後冷蔵庫に入れて一晩寝かせる
*その時の温度によって発酵の進む時間が異なってくるので、様子を見ながら進めてください。
④一次発酵終了(翌朝)
- 翌朝生地を確認し、だいたい2倍くらいの大きさになっていれば一次発酵完了
*室温約25℃くらいで1時間、その後冷蔵庫で12時間発酵させました。
発酵が遅い場合は室温に出して、だいたい2倍になるまで発酵させます。
⑤生地をボウルから取り出す
- 作業台と生地の上に強力粉をまんべんなくふりかける
- カードやヘラをボウルと生地の間に入れて一周して、ボウルをひっくり返して生地を台に乗せる
*ボウルのふちの部分に粉を多めにかけておくと取り出しやすいです。
グルテン量が少ない全粒粉とオートブランが入っているので、小麦粉のみの生地よりも扱いやすいです。
⑥成形する
- ゆっくり生地の端を持ち上げながら大きく広げる
- 横に三つ折りにする
- そのまま縦に三つ折りにする
- ひっくり返してやさしく転がしながらなんとなく長方形にして、クッキングシートに乗せる
*生地がくっつくようなら、手粉をつけてください。
⑦二次発酵
- オーブンの天板にクッキングシートを敷いて、生地を乗せる
- そのまま30分ほど室温に置いておく(乾燥が気になるようなら霧吹きで水をかける)
- オーブンの予熱を開始する(250℃)
- 予熱が完了する直前にクープを入れ、霧吹きで水をかけ、強力粉をふりかける
⑧焼成
- 予熱が完了したら、オーブンの庫内に霧吹きで水をかける
- 生地の乗った天板をオーブンに入れ、240℃に下げて20分焼く
- 230℃に温度を下げて、10分焼く
- 焼きあがったら網などの上に乗せて粗熱を取る
*焼き上がりは生地の高さや、使用するオーブンなどによって異なります。温度や時間は様子を見ながら調節してください。
こねない!簡単!オーバーナイト発酵で作るオートブラン入り全粒粉パン
材料をボウルに入れて混ぜたら一晩ゆっくり発酵させ、翌朝生地を成形して焼くだけと簡単。
今回はチャバッタのような形に焼きましたが、4等分にして丸く成形して焼くのもおすすめ。
その場合は焼き時間を少し短くしてください。
こねないパンは、前日に粉を混ぜておけば、翌朝1時間ちょっとで焼き立てのパンが楽しめるのがいいところ。
全粒粉とオートブランを使った食物繊維たっぷりのパン。
香りがよく、健康にも良さそうなので、最近よく作っています!
保存方法
粗熱が取れたらビニール袋などに入れて常温で保存(2日ほど)。
2日経って食べきれなかった分はスライスして保存袋に入れ、冷凍庫に保存しています。
冷凍したパンを食べるときは、電子レンジで様子を見ながら温めています。
簡単で美味しいのでぜひ作ってみてくださいね★
今回のパンを作るときに使った道具
最後に、今回パンを作るのに使った道具をご紹介します。
- ボウル(直径17㎝、高さ8㎝)
- パンこねマット
- カード
- シリコンゴムヘラ
- 霧吹き
- 粉ふるい(茶こしタイプの小さなもの)
パンこねマットはなくてもいいですが、あると楽です。cottaのものを使っています。
生地を取り出したり、カットしたりするのにカードを使っています。
カードがなくても、生地を取り出すときはシリコンヘラ、カットするときは包丁で代用できます。
以前使っていたものは大きくて弾力がなく使いにくかったので、こちらに変えました。
大きさと弾力がちょうどよく、ボウルから生地を取り出す作業が楽になりました。
生地を混ぜるのに使っているヘラはこちらです。
最初は普通のシリコンヘラを使っていたのですが、つなぎ目のところが折れてしまったので、こちらに変えました。
普通のシリコンヘラでも問題ないですが、こちらは腰が強く、つなぎ目がないので生地を混ぜやすいです。
*ボウル、霧吹き、茶こしタイプの粉ふるいはパン作り用を始める前から家にあったものです。
今回ご紹介したチャバッタは、特別な道具がなくてもできます。
ご家庭にあるもので代用して作ってみてください★